友達とルームシェア-お金のはなし

友達とルームシェアだなんて楽しそうですよね!
実際に楽しいことが多いでしょう。
ルームシェアの方が安く抑えられそうだと考える方もいらっしゃるかと思います。
今回は金銭面でのリスクやマイナス点についてお話します。

賃貸の初期費用
ルームシェアのできる賃貸物件を借りる際に、必ず初期費用が必要になります。
通常以下のような費用が発生します。
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
- 保証料
- 保険料
これらをルームシェアメンバーの誰がどれだけ負担するかという問題があります。
シェアハウスはこれらの初期費用がかからないところもあります。
ルームシェアとシェアハウスの違いについては以下の記事をご覧ください↓
誰が借主になるか問題
借主の名義をどうするかという問題もあります。
ルームシェアの賃貸物件の借主に誰がなるの??言い出しっぺでしょうか?
借主は究極的に「物件でトラブルがあった際に責任を取る人」です。
このことを理解している人は、当然ですが借主になりたがりません。
問題が起きたときに、借主は大きな出費を強いられる可能性があります。
家具家電の購入費用
最低限必要なものとして以下のようなものが挙げられます。
- 冷蔵庫(小さいサイズでも2万円~)
- 洗濯機(2万円~)
- 電子レンジ(5000円~)
- 炊飯器(5000円~)
- 電気ケトル(2000円~)
- テーブル、イス(イスの数や大きさにもよるが5000円~)
- 調理コンロ(5000円~)
- 調理器具(いろいろ揃えて5000円~)
- 布団、ベッドなどの寝具(1万円~)
- その他いろいろ(物干し、扇風機、収納などで1万円~)
これだけでもかなりお金が掛かるのですが、さらに各自それぞれの部屋にも家具の購入費が必要です。
テレビもほしい、ソファもほしい…となると、さらに費用がかかります。
家電が壊れた時や、買い替え時にも出費が生じます。

ルームメイトの家賃滞納リスク
友達が一人でも家賃を滞納すれば、その穴埋めは誰がするのでしょうか?
金銭の貸し借りから揉める可能性があり、滞納が原因でルームシェアが解散する可能性があります。

家賃負担額の変動リスク
みんなで家賃を割れば安くなる!と思いがちですが、ルームメイトが退去した場合は残ったメンバーで賃料を払うことになります。
常にルームシェアが満室ならいいですが、必ず退去する人が現れます。
カップルの破局や、転職転勤、メンバー内でトラブルが起き、険悪になってしまった…等、いろんな理由で退去が起こりえます。
メンバーの全員がひとところにずっといる保証などないのです。
退去が出た際、すぐに穴埋めできればいいのですが、急遽募集してタイミングよく入居してくれる次の人が見つかる、ということは少ないです。
その間は残りのメンバーで空室分をカバーする必要があります。
たとえば、家賃20万円の物件を4人でシェアして、1人5万円払っていたとします。
ここで一人メンバーが抜けると、1人あたり66,666円になります。
さらにメンバーが欠けると1人あたり10万円になります。
新しいメンバーが見つかるまで、残りのメンバーで負担しつづけられますか?
公共料金の負担割合
電気・ガス・水道の料金は毎月変動します。
誰がどれだけ使ったのか公平に割り切るのは無理です。
「家をしばらく空けてたのに、留守中にエアコンをほかの人が使ってたから電気代がやたら高い!なのに払わないといけないなんて…」
などというような不公平感が生じ、友人関係が微妙になりやすいシーンです。
よく問題になるのが、お風呂にお湯張りをする人です。
1人の風呂のために水道料金が跳ね上がります。
こういった公共料金の不公平感は、シェアハウスではかなり軽減されます。
運営会社によってルールは違いますが、お湯張りを禁止している(シャワーのみの)シェアハウスが多く、公共料金は共益費に込みだったり、毎月固定だったりする場合が多いです。
生活の仕方に一定のルールが設けられているので安心できます。
友達とルームシェアするのは大変…
友達とルームシェアをはじめるときは、あらかじめ費用負担や生活の仕方、責任の範囲などにルールを設けているといいですね。
とはいえ、このルール作りがかなり大変なんです。
最初からシェアハウスを検討するのも一つの方法です。